第二十三話  サルベージ魔道士
 私の主属している裏世界LSでは、囮として敵を引っ張り戦闘不能になったPCを救出することを通称「サルベージ」と呼んでいる。まさに意味はそのままなのだが、敵に見つからないようにトラクタし、レイズで蘇生する・・・白魔道士(サポ黒)にしかできない役割である。裏以外でも実際に戦闘不能なPTやアラの蘇生を試みなければいけない場面は白魔道士なら多々あるのではないだろうか。

 私自身「イフ釜で採掘」とか「ソロでヴェルガノン宮殿の鍵取り」とか「アットワで採掘」などをやっていたおかげか「魔法反応する距離感」というものについて、多少ながらも掴めてきた気がする。100%ではないが、その状況から「サルベージが可能か?」「魔法詠唱が可能か?」程度なら分かるようになってきた。

 さて、ご存知の人も多いと思うが、実はボムやアルカナなどの魔法感知の距離と、トラクタ等の有効範囲を比較すると、後者のが若干ながら距離が長いのである。
(目測で2mぐらい)

 コラムの第五話でも書いたのだが、バニシュガUとDetectorの魔法感知の距離と同様で、正しい距離でトラクタを詠唱することで魔法感知されずにサルベージ可能なケースが結構あるのである。この知識や距離感は主にイフ釜やロ・メーヴ、トゥー・リアで役立ったりする。もっとも馴染みが多いと思うのが、

 ロ・メーヴに入ったところでスニークを詠唱する。

ケースではないかと思う。詠唱したスニークにウェポンが反応して、慌ててジ・タに引き返す人は結構いるのではないかと思う。

 基本的にはロ・メーヴに入った位置で左右両側の階段を上りきったウェポンがいたら魔法詠唱(スニーク)は避けた方がよい。スニを待って粘っている前衛も、さすがに白魔道士がオイルを使って走り出せば諦めるだろう(おいw)。ただ、上りきったすぐの所で止まっているのならば左右の壁まで移動することで魔法感知範囲から逃れることは可能である。重要なのは「無理をしないこと」と「反応されたらすぐエリチェンする」ことである。他人に迷惑かけないためにも注意したいところだと思う。
(ちなみにロ・メーヴを通過する際はメンバーから遅れても良いからジ・タでリレイズブリストすることをお勧めする。万が一見つかって戦闘不能になったとき、神々の間直前でスニが切れた際の逃げ込みなど、万が一の場合の保険になる。ロ・メーヴは敵の数が多いため自分でリカバリーするためにもやっておきたい。)

 次のケースはル・アビタウ宮殿内のFaust戦前のケースである。黄色の輪がロボの魔法感知危険範囲、緑の輪がトラクタの有効範囲(どちらも目測値)である。
図:参考マップ

救助対象者は運悪くFaustの視界に入り攻撃され戦闘不能状態に。私はサルベージ&レイズをするために神タゲを使い周辺のAuraロボの位置を確認。目測から「前方小部屋のロボが反応するかも」と他メンバーに待機してもらった上で、緑の位置でスタンバイ。

そして皆が見守る中、まずトラクタを詠唱・・・ロボは反応しない・・・「おおー」と歓声が上がる。続いてすぐにレイズ3でサルベージ成功!
一歩間違えば「ロボが魔法に反応」>「戦闘」となるが、決まれば白魔道士の真骨頂のひとつである。

個人的には、この距離感は知っていてソンはないかと思う。きっと役立つときがあるはずである。
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