12 FFXIのプレイマシンを変えてみました。(PART V)

■0.前回からの続き■

 前回はAthlon64 3700+の導入により、ついに「計り知れない」の仲間入りをしました。さて今回は「神タゲ」に固執せずパワーアップを図ったプレイマシンを紹介したいと思います。

■前回マシンスペック(Athlon64 3700+導入後)■
パーツ スペック 備考
CPU AMD Athlon64 3700+ SanDiegoコア
2.2Ghz L2キャシュ1024KB
マザーボード
GIGABYTE K8Triton
(K8NMF-9)
nVIDIA nForce4-4X
メモリ PC3200(512MB)×2(Dual) メジャーチップ使用
グラフィックカード RADEON X1800XL DDR 256MB
HDD DiamondMax 10 200MB/ 16MB/ 7200rpm/ SATAU
光学ドライブ NEC ND-1000A DVD+RW
電源 400W ケース添付:保障交換
ケース GoodWill製 MicroATX ケース  

ちなみに
FFBench3:8245(LOW) 6051(HIGH)

 キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!

■1.Intelの巻き返しを前にAMDが価格改正■

 Intelが新アーキテクチャCPU「Core 2 Duo」をリリースする直前である2006年7月、AMDは先手を打って大幅な価格改正が行われました。最大で約40%引きに至らんとするこの価格改正はAMDユーザの食指を大きく動かすのに十分で、ソレに漏れず私も「今が買いだ!」と決断。早速

 「Athlon64 X2 4600+」

を注文・入手しました。FFXIに対して大きなパフォーマンス向上にならないデュアルコアですが、通常のWeb閲覧や作業に対しては効果が出るため期待です。ちなみに今まで使っていた3700+に相当するコアを2つ積んだX2は4400+になります。今回の4600+は3800+をデュアルコア化したのもに相当するため単純にFFXIのパフォーマンスも上がります。
←Athlon64 X2 4600+(Socket939)

■2.Athlon64 X2 4600+ いざ起動!■

 さて中を開けて見ますと最初に目に付いたのリテールFANです。

 「なんかでかいし、これってヒートパイプ使ってねぇか?」

Athlon64と言えど110TDPは伊達じゃないようです。新品なので電熱シートがリテールFANに既に付いており、単純にCPUを交換しFANを取り付けて作業完了です!
(補足:BIOSは既にアップデートでX2対応が済み)
ではいざ電源ON!

 「ぶぃぃぃいいいいいいい〜〜〜〜〜ん」

げっ!FANの音が凄い(爆)。

 ちなみケースにはCPUに向かってエアダクトが付いており、効率よく外気をCPUに送り込めるようになっていますが、それでもFANはガンガン回っています。もともとRADEONX1800XLで高温になりやすいケース内は排気FANの健闘もむなしくFANフル回転の様です。う〜む、今まで結構静音マシンだったけど高速化の代償なのだろうか・・・?
ちと残念と思わずにはいられないShusなのでした。

■3.静音化を試みろ!■

 実はこのマシンはFFXIプレイ機でもありますが、サイト更新やCDを聞いたりするのにも使っています。そこにこの「ぶぅぃぃぃぃいいいいん」というFAN音の発生はやっぱり耐えられない状態でした。そこで今度はパワーアップではなく「静音化」のコテいれする決心をしました。まずはケース内を開け、問題点をピックアップしてみました。
  1. ビデオカードRADEON X1800XLはハイエンドカードでありながら1スロットに収まる省スペース設計なカードである。しかしその反面、2スロット占有カードの様に排気を外に出さないためケース内の温度が上がりやすい傾向にあった。
  2. CPUファン(リテール)は上からヒートシンクに風を当てるオーソドックな形状でした。この形状はケースのエアダクトから効率よく外気を取り入れますが、欠点として排気がCPUの四方へ散ることになり、エアフローから見ると熱が篭り易くなっていた。
  3. ケースはMicroATXという比較的小型の筐体で、ケースファンは背面に1つと冷却面で通常のATXケースに劣っている。


ではこの問題にいかに対応するか、検討を開始しました。
  1. フロントケースファンの増設
    冷却能力は向上するが、最も耳に近いフロント部分にFANを設置するのは騒音が大きく聞こえるケースが多い
    →却下
  2. 水冷クーラーの導入
    静音性、冷却能力UPを同時に解決する期待の対応策。但し費用がかかる事と作業ミスによる漏水に注意が必要
    →実売価格を見て財布と相談
  3. PCIスロットに設置する排気用FANを増設
    ビデオカードからの排気を効率よく外へ吐き出す専用シッコロファンを増設
    →静音の効果が未知数なのとCPUの排気の解決には至らない
  4. CPUファンの交換
    →最も現実的な手段と思われる、しかしエアフローを重視した選択が必要
とりあえずこんな辺りを考えてパソコンパーツ店に足を運ぶことにしました。

■4.悩むShus■

 さて、実際にパソコンパーツ店を1時間あたり徘徊した次のようなことが分かって来ました。まず水冷は高い(当たり前だ!)。またそれなりの品質を考えると2〜3万の予算が必要でした。改めてフロントケースファンを検討しても見るが、やっぱり期待薄です。そして一番痛かったのがその店にCPUファンのラインナップが少なく「コレだ!」というのが見つからなかったことでした。結局その店では何も購入せず外にでました。
 さてどうしようかと思案したとき、ふと先日出来た家電店の中に同系列のパソコンショップが合ったことを思い出し行ってみることにしました。出来立ての家電店だけあって大賑わいの中、スタスタとパソコン販売エリアに一直線!すると意外なことに

 「CPUファンのラインナップが揃ってる!」

 余り期待していなかっただけあって意外な収穫です。しかも棚に本体サンプルが陳列してあり手にとって見ることもできたのでした。そして私が選んだのはコレです。
←ZERO★COOL★2

ファン自体は定格起動ですが「パウダーヒートパイプ」を使用している点やCPU上部から送風するのではなく、サイドからの送風でエアフローを重視した配置が出来るのがポイントです。あとは箱にもある

「ケースからマザーボードを取り外すことなく装着できます。」

に惹かれて決定しました。そして家に戻り箱を開けて中身を取り出してみました。



・・・なんかとっても気になるパーツがあります。どう見ても専用リテンション(装着台)かとw。これでどうやってマザーボード装着のまま交換するのかとても興味が出てきました。そして説明書をチェック!

 「マザーボードのリテンションを取り外し、
   添付のリテンションを取り付けてください」


 Σ(゜д゜lll)

マザーボードの標準リテンションは背板を使ってマザーボードを挟み、専用ピンで固定しています。

どーあがいてもマザーボードを取り外さないとリテンション交換は不可能なんですが!(怒)

怒っていても仕方が無いので、諦めてケースからマザーボードを取り外すことにしました。そしてドライバーで固定ペグを抜き取り、リテンションを外してみてあることに気づきました。コレって・・・専用リテンションを止めるペグorネジが無いような気がしますが・・・。私は恐る恐る標準リテンションで使用していたペグを当ててみました。すると、

 まったく大きさが違いました..._| ̄|○

もーーーー!これどうやって付けろっちゅーねん!兄ちゃん涙出てくるやん(涙)。
ここで考えること30分。仕方が無い、最後の手段を試みよう!私は工具箱から様々な大きさの木ネジを2セットづつ持ってきて、専用リテンションに合う大きさの物を選び「キリキリ」とネジ切りをしておいて、背板をマザーボードに当て、その裏から木ネジでがっちり固定しました。表のリテンションには木ネジの足が出ていますがまぁ良しとしましょう(苦笑)。
 そこからは決まった作業です。CPUに添付のグリスを塗りつけ止め具でクーラーを固定しました。書くと簡単そうですが、クーラーが大きいので誤って周辺のコンデンサを曲げたりしないよう注意深く作業したため30分程度かかってしまいました。挙句に手の甲を切ってしまい踏んだり蹴ったりな交換になってしまいました。

■5.そしてその結果は・・・■

 木ネジで強引に取り付けたCPUクーラーに少し不安を持ちつつも、思い切ってテスト起動をさせてみると・・・

 「こぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

おおっ!風きり音がかなり小さくなりビデオカードのファン音が最も大きく聞こえるようになりました。CPU温度も55℃前後と安定しておりFFBench3の稼動に対しても最高58℃と問題なし。FFXI中時々ビデオカードのファンの回転数が上がるのが分かるが、それも一時的ですぐ静かになると言うことは上手くエアフローが確保できて、冷却→排気が行われている証拠です。ほっと胸をなでおろすShusでありました。

さて、締めくくりはFFBench3の結果です。

FFBench3:8649(LOW) 6578(HIGH)


LOWで約400、HIGHで約500のUPです。

・・・でデュアルコアの使い心地ですが。正直結構いい感じです。特にサイトコンテンツを作りながら音楽を聴いてたりするとき、以前はセーブやサイト構造の更新するとCPU負荷がかかり音が切れたりするのが、X2ではまったくなくなりました。やはり幾つかのウィンドウや処理を同時に行っているとその効果を感じます。

■マシンスペック(Athlon64 X2 4600+導入後)■
パーツ スペック 備考
CPU AMD Athlon64 X2 4600+ 2.4Ghz L2キャシュ512KB*2
マザーボード
GIGABYTE K8Triton
(K8NMF-9)
nVIDIA nForce4-4X
メモリ PC3200(512MB)×2(Dual) メジャーチップ使用
グラフィックカード RADEON X1800XL DDR 256MB
HDD DiamondMax 10 200MB/ 16MB/ 7200rpm/ SATAU
光学ドライブ NEC ND-1000A DVD+RW
電源 400W ケース添付:保障交換
ケース GoodWill製 MicroATX ケース  

■4.終わりに■

 コレをUPするころにはIntelからCore2Duoが発売されていることでしょう。Athlonの値下げやCore2Duoのパフォーマンスを見るとある意味PCの「買い」時とも言えるでしょう。(ローエンドモデルのE6300でもかなりパフォーマンスが良いのにはShusもびっくりです^^;)
 とりあえずこれで私のマシンもVistaReadyになったはずです(おいw)。と言うわけでWindows Vista発売まではこのマシン環境で頑張る予定です。
 でも「神タゲ」はいったいどこへ行ったんだろう(爆)?
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