★「神のタゲ」の      謎を追え!

各種描画設定(コンフィグ)とその比較(その2)

■1.前回からの続き■

 第2回では環境設定アプリケーション「FINAL FANTASY XI Config」から設定可能な描画項目についてその違いを見て行きたいと思います。

■2.「FINAL FANTASY XI Config」の描画設定■

 「FINAL FANTASY XI Config」はPlayOnlineを起動させていない状態で
「スタートメニュー」→「PlayOnline」→「FINAL FANTASY XI」
                           →「FINAL FANTASY XI Config」

  (注意:デフォルトの場合です。)
から起動させます。このアプリケーションは上部にあるタブにて項目を選択し。各項目画面で詳細の設定をしていきます。以下にその描画についての設定画面とその効果について比較していきます。
 (注意:このコンテンツはH16.11.10時点のものであり、以降変更される場合があります)

 −Global設定−


■MipMap Enable(HELPより抜粋)(初期設定:チェック OFF)

"MipMap Enable"を変更することによって、"FINAL FANTASY XI"内で遠方に表示されるモデルに対して使用するテクスチャを設定することができます。
マシンの環境によっては"MipMap Enable"のチェックをONにした方が
画質が向上したり、ゲームが快適になる場合がございます。
"MipMap Enable"のチェックをONにした場合、チェックをOFFにした場合よりもVRAMの容量を多く必要とするため、すべてのマシン環境でゲームが快適になるわけではございません。ご注意ください。
[チェック ON ] "FINAL FANTASY XI"内で遠方のモデルに対して縮小されたテクスチャが使用されます。
[チェック OFF] "FINAL FANTASY XI"内で遠方のモデルに対してもフルサイズのテクスチャが使用されます。

■GammaBase(HELPより抜粋)(初期設定:0)

"GammaBase"を変更することによって、"FINAL FANTASY XI"内のガンマ基本値を加算(減算)することができます。"FINAL FANTASY XI"内での画面全体の明るさを調整する事が出来ます。
[GammaBase]のスライダを調整します。
[左方向] "FINAL FANTASY XI"内のガンマ基本値が減算されます。(画面全体が暗くなります)
[右方向] "FINAL FANTASY XI"内のガンマ基本値が加算されます。(画面全体が明るくなります)



 −ScreenSize設定−


■Front Buffer(HELPより抜粋)(初期設定:640x480)

"Front Buffer"を変更することで"FINAL FANTASY XI"実行時の画面解像度(文字表示など)が設定できます。
"Front Buffer"を"800 x 600"以上に指定した状態で"FINAL FANTASY XI"を正常に動作させるためには推奨環境(VRAM64M)以上のスペックが必要になることを予めご了承ください。
[Front Buffer]のプルダウンメニューから任意の解像度を選択します。
[ 640 x 480 ] "FINAL FANTASY XI"が"640x480"の解像度で実行されるようになります。
[ 800 x 600 ] "FINAL FANTASY XI"が"800x600"の解像度で実行されるようになります。
[1024 x 768 ] "FINAL FANTASY XI"が"1024x768"の解像度で実行されるようになります。
マシン環境によっては選択肢が増える場合があります。

■Back Buffer(HELPより抜粋)(初期設定:512 x 512)

"Back Buffer"を変更することで"FINAL FANTASY XI"の3D画面解像度が設定できます。
"Back Buffer"で指定されるのは3D画面の解像度であり、"FINAL FANTASY XI"の実行解像度は"Front Buffer"に依存します。ご注意ください。
"Back Buffer"を"1024 x 1024"に指定した状態で"FINAL FANTASY XI"を正常に動作させるためには推奨環境(VRAM64M)以上のスペックが必要になることを予めご了承ください。
[Back Buffer]のプルダウンメニューから任意の解像度を選択します。
256 x 256 "FINAL FANTASY XI"の3D画面が256x256の解像度で描画されるようになります。
512 x 512 "FINAL FANTASY XI"の3D画面が512x512の解像度で描画されるようになります。
1024 x 1024 "FINAL FANTASY XI"の3D画面が1024x1024の解像度で描画されるようになります。

■Enable 3D LCD Mode(初期設定:チェック OFF)

一部のノートPCや液晶ディスプレイで採用されている、専用のメガネなしで立体表示(3D)ができるLCD搭載の場合、このチェックを”ON”にすることで3D表示に切り替わります。
この機能が有効なPCを数品ピックアップしましたのでご参考下さい。
SHARP Mebius RD
(P4 2.80GHz, 512MB, 15"TFT, DVD-Multi)

 メーカー型番 : PC-RD1-3D
 CPU : Pentium4 2.80GHz
 メモリ : DDR SDRAM 512MB(最大1024MB)
 FDD : 3.5インチ(1.44MB/1.2MB/720KB)x1
 HDD : 60GB(UltraATA/100)
SHARP LL-151D 15インチ液晶モニター
 接続形式/OS:[接続]デジタル
   (DVI-I29pin/ミニD-sub15pinへの変換可)

 製品の特徴/性能:[画面解像度]
   1024×768ピクセル [画素ピッチ]0.297mm
   [表示色]約1619万色 [コントラスト比]500:1

 横(W):352mm
 高さ(H):370-430mm(可変)
 奥行き(D):185mm
 重量:約5.3kg
NEC LaVie S LS900/8E
 メーカー型番 : PC-LS9008E
 CPU : PentiumM 1.70GHz
 メモリ : DDR SDRAM 512MB(最大2GB)
 HDD : 80GB(UltraATA/100)
 液晶 : 15型3D表示対応・高輝度TFTカラー
 グラフィック : 最大1024x768ドット(1677万色)
 ドライブ : DVDスーパーマルチドライブ



 −TexturePerformance設定−


■General(HELPより抜粋)(初期設定:MIDDLE)

"General"を変更することで、"FINAL FANTASY XI"内で使用するテクスチャの質を設定できます。
[General]のプルダウンメニューから任意の設定を選択します。

[HIGH] "FINAL FANTASY XI"内のライトや雲などの多くに圧縮テクスチャを使用します。
[MIDDLE] "FINAL FANTASY XI"内のライトなどは非圧縮、雲などには圧縮テクスチャを使用します。
[LOW] "FINAL FANTASY XI"内のライトや雲などのすべてに非圧縮テクスチャを使用します。
圧縮テクスチャを使用した場合、処理は速くなりますが見た目が粗くなります。

■MenuMap(HELPより抜粋)(初期設定:LOW)

"MenuMap"を変更することで、"FINAL FANTASY XI"内のメインメニュー > マップで開かれるマップに使用するテクスチャの質を設定できます。
[MenuMap]のプルダウンメニューから任意の設定を選択します。

[ HIGH ] メインメニュー > マップで開かれるマップに"圧縮テクスチャ"を使用します。
処理は速くなりますが、見た目が粗くなります。
[ LOW ] メインメニュー > マップで開かれるマップに"非圧縮テクスチャ"を使用します。
見た目は綺麗ですが、処理的には重くなります。



 −3DMap設定−


■BumpMap Enable(HELPより抜粋)(初期設定:チェック OFF)

"BumpMap Enable"にチェックを入れることによって、処理的には重くなりますが"FINAL FANTASY XI"内の地形に対して擬似的にテクスチャ上の凹凸が陰影で表現されるようになります。
"BumpMap"を使用するためには、ご使用のVideoCardが
"Vertex Shader Ver.1.1"および"Pixel Shader Ver.1.1"に対応し、かつVRAMを64MB以上実装している必要があります。
"GeForce 4 Ti"シリーズ、"GeForce 3"シリーズは"Vertex Shader Ver.1.1"および"Pixel Shader Ver.1.1"に対応していますが、"GeForce 4 MX"シリーズや"GeForce"および"GeForce 2"シリーズなどは対応しておりません。ご注意ください。
"Vertex Shader Ver.1.1"以上および"Pixel Shader Ver.1.1"以上に対応していないVideoCardをご使用の場合には、ダイアログがトーンダウンしてチェックができない状態になります。

■Deform Animation(HELPより抜粋)(初期設定:NORMAL)

"Deform Animation"を変更することによって、"FINAL FANTASY XI"内での草木などの揺れ具合を設定できます。
[Deform Animation]のプルダウンメニューから任意の設定を選択します。
[ OFF ] 草木などの揺れをカットします。
[ NORMAL ] デフォルトの設定です。
[ SMOOTH ] NORMAL時よりも描画回数を多くし、草木が滑らかに揺れるようにします。

■3.描画品質とパフォーマンス

では実際の描画ではどう変わるのでしょうか?
ここに環境の異なる2枚のBMP画像を用意しました。撮影のヴァナ時間が若干ずれているので光の加減が異なりますが、描画の比較ができると思います。
(クリックで原寸大800×600の画像が見れます。)
CASE1(パフォーマンス重視) CASE2(クォリティ重視)
MipMap Enable = "OFF" MipMap Enable = "ON"
General = "LOW" General = "HIGH"
BumpMap Enable = "OFF" BumpMap Enable = "ON"
Deform Animation ="OFF" Deform Animation ="SMOOTH"
 ※左上の数字はFPSです。毎秒29回描画が行われていることを示します。

 撮影場所が人が少ないウィンダス港区ということもあってFPSはどちらも29フレーム/秒で同じですが、描画上の違いをピックアップしてみます。

CASE1(パフォーマンス重視) CASE2(クォリティ重視)
 左上の部分を原寸大に並べてみました。遠目にある土台やコケ草の描写がCASE2のが細かく鮮明なのが分かるかと思います。「MipMap Enable = "ON"」の違いが出ているのではと思います。

CASE1(パフォーマンス重視) CASE2(クォリティ重視)
 中央少し右上の原寸大です。窓枠の描画においてCASE2の方が立体感があるのが分かります。BumpMap Enable = "ON"の効果ではないかと思います。

Deform Animationについては静止画のため違いが分かりませんが、「NORNAL」近接する木々や草花が風に揺られます。「SMOOTH」については更に滑かに揺れます。

ちなみにFPSについては、FFBench2のHIGHで約5000を記録するマシンを使用して、人の多いジュノ下層で計測すると・・・

CASE1(パフォーマンス重視) CASE2(クォリティ重視)
約22〜29FPSで変動 約18〜29FPSで変動
数値的に若干開きが出ましたが、どちらも実用には問題ないレベルです(苦笑)。

■補足■
 今回FPSの計測には「Fraps」というフリーソフトを使用しています。詳しくは「特殊なTool!」で紹介していますのでソチラを参考にしてください。

 ちなみに8FSPを下回ると目で分かるレベルのカクカク感が出てきます。通常時や戦闘時で8を下回るようなら、設定の変更をしてパフォーマンスを向上させたほうが良いでしょう。

 次回は解像度とFront BufferBack Bufferの比較をしてみたいと思います。

−戻る−
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送