第七十四話  キーボードクラッシャー
 YouTobeで一世を風靡した動画に「キーボードクラッシャー」があります。いろいろな所で紹介されているので見たことがある人も多いでしょう。もともとの少年の壊れっぷりもイカすのですが、今では様々な「空耳字幕」が追加され面白みが深まってます。見たことのない方の為に、参考として「ニコニコ動画」「YouTobe」のサムネイルを張ってみました。

<ニコニコ動画>


<YouTobe>


さて、なぜいまさらこの動画のことを持ち出したのかと言うと・・・。先日やってしまいました・・・「キーボードクラッシャー」w。実際の動画のようにキーボードを縦に持って、机に打ち付けたりはしませんでしたが。握り拳一撃で使用不能になりました。頭に血が上っていたとはいえ、今思うと馬鹿なことをしてしまったと反省しています。では、なぜ拳を振り上げるまでに至ったのか、その経緯を恥ずかしながら書いて見たいと思います。

コトが起きたのは、デュナミス−ボスディンの攻略時でした。

その日の攻略はいつもどおり獣人エリアの延長をすべて取ってハイドラ方面を攻略後、塔NMを倒し証ドロップを狙うという予定でした。

自分のサーバーでは、北国のデュナミスエリアは占有の競争率が激しいため、他のLSに先行すべく、多少人数が少なくとも突入をすることになっています。その日も黒魔道士が最小限の状態でデュナミスに突入しました。実はLS内に黒魔道士はあまり多くないため、私は黒魔道士固定で参加しています。通常の立ち回りでは黒魔道士部隊で石像を叩き、その後MP残量によっては獣人の寝かし攻撃に参加する事になっています。但し、私は魔性詠唱が可能な獣人とペットについてサイレスを廻すサポートをしています。黒魔道士のガ系魔法、赤魔道士と白魔道士のディアガ・ケアル、詩人の達ララ、ペットの魔法(サイレガ、ブレクガ、パライガ、ディスペガ)は無防備に撃たせてしまうと、アラの壊滅に結びつく可能性もあります。そこで私は寝かしのサポートをしつつ、弱体スキルをブーストし、サイレスを入れ回しすることにしています。

ちょうどその時は寝かしやサイレスに立ち回ってくれる赤魔道士さんがお休みでした。しかし他の赤魔道士さんが代理で立ち回ってくれれば良かったのですが、みな手が回らないらしく、その辺りの対応が疎かになっていました。本来なら、石像を沈め次第サポートに入りたいのですが、リンク石像に対して4系精霊を2〜3発連続で撃たねばならず、私も対応が無理だったのです。その合間を縫って起きた敵が精霊を撃ち、ディアガや3ガ系、サイレガなどを食らい続けたのでした。また、なんとかサイレスを打ち込んだものの、起きたモンスターにヘイトを持った後衛が襲われ、私も何度かプリケツを晒したのでした。

続いて私をイラつかせたのがモンクジョブに対する立ち回りでした。その日はまだ人数が少ないため、「モンクは寝かせて百烈拳をやり過ごす」という指示が出たのにも関わらず殴り続けるプレイヤーがおリ、盾役が次々に死亡する事態が発生。その為、無駄に時間をロスしていくのでした。またナイトのインビンジブルやシーフの絶対回避中は精霊で削る必要があるため、通常ならそれに合わせて黒魔が削りに参加するのですが、その時に釣り役が次の石像を釣り始めるなど、どうも攻守がチグハグで私は苛立ちを隠せなくなってきたのでした。

それでも何とかハイドラを侵攻し塔NMをPOPさせるところまで行ったのですが、既に残り時間が20分を切っていました。私達は急いで目標の塔へ向かったのですが、そこで再びアクシデントが発生しました。侵攻の時間短縮の為にスルーした石造にメンバーの一人が突っ込んでしまい、獣人がPOP。それによりその道が通行できなくなり、戦力が分断してしまったのです。何とか付近に居たメンバーで掃除したものの、完全に塔攻略がタイムアウトになってしまいました。そこで急遽予定を変更して、周辺の残った獣人を時間まで倒すことになりました。私は石像を精霊で潰した後、最初にターゲットすると思われる獣人(詩)にサイレスを詠唱。しかしターゲッターとの意思の疎通が出来ていなく、その獣人は私に一直線に向かってきました。思えばサイレスではなくスリプルを入れるべきだったのかも知れませんが、その時は攻撃を食らい起きた獣人が達ララするのを避けるべくサイレスを撃ってしまったのでした。運悪くブリストは石像撃退時に既に剥がれており、スリプル詠唱と同時に再びプリケツになったのでした。

ここまでで使用した蘇生の髪飾は既に2本目に入っていました。元々、精霊でないと潰せな石像群をブリストを盾になんとか強引に潰すことや、獣人にスリプルやサイレス、アスピルとヘイトを稼ぐ行為を行うため、私の死亡率は比較的高いのですが、通常はデスペナ等は気にしていません(二重衰弱は避けるように心がけています)。しかしその日はさすがに理不尽に死にすぎでした。そして私の思考回路はほぼ停止し、暫し呆然と画面を眺めていました。その後、画面の中でメンバーが歌や範囲魔法で攻撃されているのを見て急にやり場のない怒り一気に吹き上げました。私は右手の拳を振り上げるとキーボードに叩きつけました。キーボードの裏の爪は折れ、フレームには裂け目が走りました。ボタンも2個ほど飛びました。叩きつけた衝撃のせいか、Windowsはシャットダウン状態に移行し、「プチ」という音と共にマシンの電源が落ちました。

家には使用していないキーボードが他に2枚あるのですが、私は壊れたキーボードをそのままに席を立つとコップで水を飲み、顔を洗って布団に横になりました。今冷静に考えると迷惑極まりないことをしたと思いますが、その時は何も考えれなくなっていました。たかがゲームと言ってしまえばそれまでですが、真剣に、そして集中して、手を抜かず立ち回ることを信条としていたからこその突発的な怒りでした。「ゲームに熱くなってしまって」・・・まさにその通りです。否定しません<m(__)m>

結果的にはその日一晩頭を冷やし、翌日の休日に新しいキーボードを買ってきました。そして次のデュナミス参加の際、先週の振る舞いを謝罪しました。結果的には私が悪いのは間違いないのですが、皆さんも一度考えてみてほしいコトがあります。

 「現状に満足していませんか?より改善を志しませんか?」

仕事においてもそうですが、現状に満足せず更に良いプレイを目指すことはとても重要だと思うのです。不味い点があったらそれを改善しましょう。特に集団行動では「私一人なら」と言う心構えはしたくないものです。皆さんはリーダーや進行役の人に頼り切っては居ませんか?自分なりに問題意識を持って行動できれば、より高いプレイヤースキルを取得できると考えています。今回の出来事はそれを考え直す良い機会となりました。そして頼りになるプレイヤーになりたいと改めて思った出来事でした。
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