第二十五話  「荒らし」と「晒し」について
 FFXIをプレイしていく上で今では欠かせなくなってしまったものがあります。それは情報の収集をしたり攻略情報を交換できるインターネットの存在でです。色々な攻略情報や掲示板(BBS)による情報交換など、「攻略本」を中心としたオフラインゲームとはまったく違い、VerUPに伴い変化する「ゲーム」に合わせて、リアルタイムに情報もUPDATEされていく・・・、FFXIのようなオンラインゲームならではの現象と言えるでしょう。

 しかし、「インターネット」という媒体を利用していることにより、その闇の部分が表面化することがあります。その最たる例として挙げられるのが

 「晒し」「荒らし」

でしょう。あるプレイヤーを掲示板等に名指しで表記することで、そのプレイヤーを非難中傷したり、時には注意を促したり、そういうことが日常茶飯事に行われています。記憶に新しいところですが先日、本HPの掲示板が一部に煽りと思われる書き込みがされ、「Shus」の名前が「したらばBBS」の鯖板(FFXIサーバー別掲示板)に踊ることがありました。今回はその実態をまとめましたので、その裏側と合わせて紹介したいと思います。

 この出来事に関しては数々の方にご迷惑をおかけしたと共に、多くの意見・励ましも頂きました。この場を借りてお詫びとお礼を述べたいと思います。

第一部:掲示板煽りの兆候

 本サイトの掲示板に「煽り」の兆候が見られたのは、コラムに「第十八話:じっと見つめた。」をUPDATEした後でした。そして11月中語頃から、私のコラムに賛同するコメントの他に異議を唱える意見が書き込まれました。単純にそれなら問題はなかったのですが、その言い回しが異論を炊きつけるようだった為、掲示板上で私及び皆様のレスがされ、レスが延びて行きました。

 参照:スレッド「『じっと見る。』について」

 私はレスを付けながら「ちょっと扱いを注意した方がいいな」と感じ、掲示板の書き込みのアクセス情報を自分のサブマシンに逐次ダウンロードするようにしました。この中のいくつかの情報により、今後「誰と誰が同一人物か」などを調査できるようにこっそり準備を始めました。多段串(※1)やリモホ偽造(※2)をされていたら追跡が困難になりますが、まずそこまではされていないだろうという前提のもと、以後ログ監視を始めていきました。

第二部:したらばBBSへの飛び火

 そうしている内に、スレッドの記入書き込みレス数のリミット(20レス)が来て、書き込み不可の制限が入ると舞台は「したらばBBS」の「鯖板」へ飛び火しました。(12/5夜)

 参照:したらばBBSギル鯖板 スレッド No24No27 (抜粋)

 スレッドNo27で本サイトのアドレスが晒されると、アクセスが一気に増加。翌日には先日の麒麟戦で入手した光布の競売出品についてのスレッドが立ちました。口調自体は丁寧ながらも私の行動を戒めるものであったため、その内容に疑問視する意見が書き込まれました。私自身も「まず状況を説明して、判断は読んでくれた人に委ねよう」というスタンスのもと、その時の状況をレスさせてもらいました。(12/6夜)

 参照:スレッド「光布」

 そして12/9夜、スレッド「光布」に、HN「LSメンバー」さんによる書き込みがされました。私はそれを読んで単純な愉快犯ではなく、私怨もしくは私のことをよく思っていない人がおり、この場に乗じた書き込みと判断しました。正直ショックでした。しかし、したらばBBSによりこのサイトの存在が鯖板閲覧者に認知されてしまった今、私はある手を打って出ることにしました。

第三部:本人降臨

 私はしたらばBBSの鯖板に本人降臨する決心をしました。通常一般には「掲示板が荒らされた場合は無視するか、掲示板を封鎖すべき」と言われていますが、それは愉快犯が大量に掲示板に押し寄せた場合であって、今回のケースには簡単に当てはめることが出来きません。なぜなら掲示板にレスをつけてくださる人々の大半は、自分の考えや意見をまじめに語ってくれる人達です。またレスも単純に無意味な書き込みではなくそれなりに意味を持った書き込みでした。そこで私は次のような思惑のもとで、したらばBBSに書き込みを行いました。

 ・したらばBBSに本人(コテハン・トリップ有り ※3)で書き込むことで、荒れる書
  き込みやレスをしたらばBBS上で受けるように密かに誘導する。
 ・私を良く思っていない人はどれくらいいるのか?また原因は何なのか?をレスを
  もとにして把握する。
 ・もし白魔Adの掲示板に再度、煽りや荒らしの書き込みがされた場合、過去のア
  クセスログと照合してその傾向を調査する。
 ・ サイト運営をしているといっても、HNMLSや空LSに属していない私を知ってい
  る人はさほど多くないと判断。そこで掲示板の荒れは週末を挟んでピークを迎え、
  以後ネタが尽き収拾すると判断。

 私は最初こそ丁寧な書き出しをしつつ、敢えて途中から「である調」や「〜ね」を多用し興味を引くような文章をしたらばBBSに書き込みました(12/9夜)。更に事実関連を補足した後で両掲示板か暫く姿を消すことにするつもりでした。そしてその間に書かれた書き込みをじっくり読ませてもらうことにしました。

 <お詫び:状況把握のためとはいえ故意に誘導を促し、また掲示板を監視したことは一部の方
  には不快感を与えたと思っております。今回まとめとして掲載するに当たって改めてお詫びい
  たします。>

 参照:したらばBBSギル鯖板 スレッド No119 (抜粋)

第四部:その後のしたらばBBSの動向

 さて私が書き込んだ後、したらばBBS上ではしばらく客観的な意見のレスが続いた後、深夜から叩きを含むレスが始まりました。実際に私のことを知って書いているレスについては真摯にそれを受け止め、逆にそうでないものはさらっと流すようにしました。

 参照:したらばBBSギル鯖板 スレッド No120〜 (抜粋)

 その後、事実証明が欲しいというレスに対して、本サイトの掲示板の内容の一部が転載されました。

 参照:したらばBBSギル鯖板 スレッド No140〜 (抜粋)

 運よくその書き込みをすぐ見ることが出来たため、すかさずその転載について補足をしました。そして、したらばBBSに書くきっかけになった「LSメンバー」さんの記載に関して、改めて真意を求めるべく疑問形で書き込みました。そして次の言葉を付け加えました。

  「膿は出しておきたい。
   それは本心です。   」


はたして私に関する「膿」は出て来るのでしょうか?
それとも思いもよらない大量の「膿」が出て、私はつぶされてしまうのでしょうか?
このとき私は最悪の場合は「サイト閉鎖」も視野に入れていました。

 参照:したらばBBSギル鯖板 スレッド No146〜 (抜粋)

その後、私に関する書き込みが続きますが、客観的に私のことを想像された方、私自身を「膿」と称された方、書き方が偉そうとなど、反省を促しながら応援をしてくれた方
・・・いろいろな書き込みを拝見させてもらいました。しかし目的の「膿」はそれ以上出ることはなく、12/10の金曜日の夜を最後に書き込みを停止しました。そして週末を挟むことによって状況が一気に収束するのを待つことにしました。

そして予想通り、土曜日の夜には私に関する書き込みはほぼなくなりました。

 参照:したらばBBSギル鯖板 スレッド No161〜 (抜粋)

 ちなみにジョブ関連板「白魔道士協会スレッド」にも今回の事が記載されましたが、あっさりスルーされたようです。

第五部:その後の掲示板の動向(第四部と並列進行)

 したらばBBSに本人降臨したことで、したらばBBSから本サイトを参照する人が増え、新規にスレッドが立ちました。そこで早速レスを付け、皆がどのようなことを考え・書き込みをするのか、意見を真摯に受け止めながら見守ることにしました。

 参照:スレッド「したらばまで来て。」

 同スレに再び「LSメンバー」さんの書き込みがされましたが、内容が私の行動と不一致しいることからこれは放置することに。また、こちらも煽りの書き込みもありましたが、多くは「晒し」や「荒らし」について皆さんの意見や考えを読むことが出来ました。

「掲示板が荒らされている」・・・一見そう見えますが私個人のとしては「手がつけられないほど荒れているわけではない・・・。」と思ってました。それ理由は皆さんの多くのレスが物語っています。こちらも12/10の金曜日の夜に最後の書き込みをして、週末の動向を見守ることにしました。。

第六部:事態の収拾へ

 私はLSのHPの掲示板に「暫くLPを外す」旨を書き込み、この週末はLPなしで過ごすことにしました。もしかしたら誹謗中傷のtellが来るかもしれない・・・そう思ってログインをしました。しかしtellで届いたメッセージは、今回の出来事を心配してくれたtellを始め励ましや応援のメッセージばかりでした。正直に言うと、赤く染まったログ画面を前にしてちょっと目頭が熱くなっていました。tellを下さった多くの方々に本当に感謝しました。今でもとても勇気付けられたのを思い出します。

 週末の12/9(土)になると各掲示板の荒れは収拾に向かい始めていました。鯖板ではすでに別の話題が始まっており、本サイトの掲示板のレス数制限や皆さんのスルーでレスが伸びなくなり停滞を始めました。

 結局私の「膿」発言も「私自身が膿」というレベルのレスがしばし続いただけで、粘着されるようなレスも付きませんでした。
そして15日朝に私は掲示板の設定を少し修正することで、スレ自体は消さずに再度運営できるように変更しました。

第七部:終わりに

 この度はHPを閲覧して下さった方々に多大なご迷惑をおかけしました。しかし皆さんの下さったtellやレスはFFXIというゲームについて考える機会をくれました。そして何よりも皆さんのレスやtellがとても勇気付けてくれたのと同時に私を支えてくれました。本当にありがとうございました。今後もHP運営を頑張って行きたいと思っています。皆さんにより応援してもらえるような・・・そんなサイトを作っていけるように頑張りたいと思います。

 重ねて閲覧してくださっている皆様にお詫びとお礼を述べたいと思います。

補足:
 現在、現掲示板の内容の一部が削除されてしまっております。過去にも書き込みが消えてし
 まう現象があり、掲示板のサーバー移転に伴い消えてしまった可能性が大きいようです。今回
 の掲示板への書き込みについてはこちらでは一切削除を行っておりません。その点を補足し
 たいと思います。

「白魔道士Advanced」管理人 Shus
※1:複数のプロキシサーバーを中継・経由させることで、リモートホスト情報の追跡を困難にする方法。フリーのプロキシサーバーは情報開示の依頼に手間取ることが多く、その欠点を利用した匿名化方法といえる。
※2:あるソフトウェアを利用することによって、通信におけるリモートホスト情報を偽装すること。これにより「リモートホストIP≠発信者プライベートIP」となり追跡を困難にする。
※3:「2ちゃんねる」や「したらばBBS」のような匿名BBSにおいて、一連の書き込みが同一人物であることを証明する方法、固有のキーワードを暗号化して表示することにより本人証明として使われることが多い。
−戻る−
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送