第十六話 冷や汗だらけのBC戦
 ここ暫くはプロマシアミッションの募集が多く他のクエやBC、NM戦募集が押されぎみな今日この頃ですが、先日「宣託の間60BC」の募集があったのでムーンオーブを倉庫の肥やしにしていた私は白魔道士で参加することにしました。PTに加わった感じだと既に行こうと決めていたフレグループ(前衛)が不足メンバー(後衛)を募集するような感じでした。その分会話はフレンドリーで私もその波に合わせる雰囲気でした。メンバーは忍シ侍詩黒白(私)の良編成。BCが初めての人もいましたが、各メンバーが役割を確実にこなせば十分かてる組み合わせです。

 ところで「宣託の間」はアンティカ4体とのBCで、静寂ヘヴィ・暗闇・石化と発生する状態異常が多彩な為、白魔道士の腕の見せ所が多いBCである。その反面MP消費が激しい為、いかにMPを管理するかもポイントだ。ちなみに敵は「黒魔道士」「ナイト」「戦士」「狩人」で、魔法が怖い黒魔道士を最初に片付けるのがセオリーと言われている。私は個人的にメンバー構成を確認して回復の各優先とWSと異常一覧をすぐ見えるところに配置、幾つかのマクロセットを修正したうえで出発した。

 アンティカBCの宣託の間までの道のりは時間がかかる程度で危険は多くない。着いた所で作戦タイムかと思いきや

 「じゃあダイス振って突入しましょうか」

 おいおいおい!初めての人がいるのに説明も何も無しかい!私は慌てて倒す順の名称・ジョブを説明する。説明すると素直に聞いてくれるのだが、ここで頭を一抹の不安が横切りました。BCを舐めてるとは行かなくても、楽勝だと思っていませんか?・・・と。

 仕方がないので敵の攻撃とか回復の分担などを決めてもらうようにリーダーにお願いするが半分スルーされる・・・(涙)。私は個人的に盾役の忍さんをメインサポートで、あとは>後衛(回復の必要があれば)>は攻撃力の高い前衛と優先順位を付けそれに基づいて異常回復することにした。ともかくララバイスリープ(スリプガ)の2枚看板なので確実に寝かせていけるはずである。そこに期待してBCに突入することにしたが、なんだか「臨機応変に〜」という雰囲気だったので更に嫌な予感がした・・・。

 さてBCに入ると食事以外の効果が消えてしまう為、再度プロシェル等の詠唱が必要になる。そこで皆がBCに入ったとタイミングを見計らって

 「5秒後にプロシェルします」

とプロシェルマクロを発動させるも、前衛の2名は

 ツッタカタ〜〜

と走っていってしまった。そしてシェルまで詠唱が終わったところでUターンして戻ってくる。仕方がないので再度詠唱しなおして残り2名もかけ直す・・・(涙)。

 その後全滅した際の保険の為、連続して「リレイズU」を自分にかけ、MP回復を宣言しヒーリングを開始する。ところが前衛は再びツッタカタ〜と走っていってしまい。

 「行くよ〜」

と今にも始めようとする。あのなぁ、後衛は開幕に詩人さんは「達ララ」、黒さんは「スリプガorスリープ」でサポートする、と後衛間で示し合わせてますよ。すると

 黒魔アンティカにサイレスを入れるのは私なんですよ?

私はさっきから繰り返し「現在のMP量」とヒーリングを宣言しているんですが、ログを見てないんでしょうか?というか見てないな・・・たぶん(涙)。

 私の宣言もむなしく挑発の/partyメッセが流れ出したので、やむ得ず私はヒーリングを中断し走り出す。案の定、詩人さんはララバイ、黒さんはスリプガ>スリープに集中で誰も黒魔アンティカにサイレスを入れてない。やばい。このまま魔力の泉を発動されたら壊滅する!私は走りながら精霊の印を発動し、射程圏ギリギリからサイレスを飛ばした

 なんとかサイレスも決まり泉発動に間に合ったものの、すでに前衛3名のHPは半分ほどに減っており、忍さんにはヘイストを、自分にブリストもかけれていない状態だ。リジェをかける時間的余裕はないので、私はタゲを覚悟でケアルを連発せざるをえなく、タゲがこっちを向く。戦闘中のアンティカについては挑発で取ってもらえるものの、起きたナイトや狩人アンティカは後衛をターゲットにしている。とうぜん削られる味方後衛のHP。私はナイトアンティカにもサイレスを、前後衛に関わらず味方にはケアル&回復魔法を連続詠唱するハメに・・・。

 黒魔アンティカを倒した時点で、私のMPはバラ・ヤグドリ使用にも関わらず半分になっていた。明らかに後半MPが切れる・・・(悩)。そして予想通り2体目のナイトアンティカを倒した時点でMPは2桁台にまで落ち込む。そして戦士アンティカのマイティが発動!私は「まいてぃ」「すりぷる」と急いでタイピングしてスリプルを飛ばす・・・があっけなく攻撃をを入れて起こしてしまう前衛陣(涙)。マイティは眠らせて回避するんじゃなかったんですか?(更に涙)

 そして減っていく前衛のHP、尽きかけた私のMP・・・私は意を決して前に走りこみ残ったMPで

 「印ケアルガU」発動!

HPの回復と引き換えに私は崩れ落ちました。

 この後、狩人アンティカのイーグルでもう一人アボンするもなんとか辛勝。しかし倒れている私を目の前に「勝てた!」と喜ぶメンバー達。たしかに死ぬこと自体は苦にはならないが、それは精一杯やっての戦闘不能ならではである。プレイの下手とか、上手く操作できずに失敗したのはしょうがない。「つぎ頑張ろう!」っていえる。確かに勝てたことは良かったと思えるが、正直なところ今後の連戦が非常に不安になった。

 1戦目の勝利に気を良くしたのか私以外のメンバーは結構イケイケな状態のように思えた。私は慌てて

 「プロシェルはもちろん、リカバリ用のリレイズとヒーリングが終わるまで
  戦闘は待ってください〜;;」

と釘を刺した。「はいー」ととりあえず返事は返ってきた。

 2戦目、今度はいきなり走っていかずちゃんとプロシェル詠唱を待ってくれたが、それが終わると

 ツッタカタ〜

と皆行ってしまった。こちらはヒーリングでMP報告とヒーリング宣言をしているのに、やっぱり今にも戦闘が開始できるように・・・って詩人さんが既にララバイを詠唱を開始してしまい、絡まれる。前衛が慌てて戦闘を開始したようで、黒アンティカの魔法でいきなりHPが黄色になる。私はまたしてもヒーリング途中で走り出してサイレス>ケアルガで回復するも当然タゲが来る。通常のBCであれば戦闘前にブリストするので4〜5発持つが、当然かかってないのでやむ得ずタゲを取ってもらうため前衛の方へ走り出す。そして静寂・・・。

 いや、やまびこ薬を持ってなかったわけじゃないですよ。ちゃんと用意してますし、すぐ使って回復しましたよ。ただとても無駄遣いをしてしまったような気がして悲しくなりました。そして私は持参のヤグドリを使用して回復を繰りかえす。攻撃を食らって私は死にそうになりながらも何とか耐えて勝利でした。

 この時点で頭の中には「危険信号」が点滅。次で言っても変わらないようなら

 離脱!

も考えようと決心する。また同じお願いを繰り返した上で「タイムアタックを狙っているのなら言ってください。こっちはプロエーテルを持ってきてますので、でそれなりの立ち回りをしますから。」と牽制する。「^^;」などと返される・・・

 3戦目以降も結局こっちのMPの具合をあまり見ずに戦闘を開始してしまった。「急がないで!」と言ったものの、もう私は諦めてMPが回復する前にヤグドリを飲んでヒーリングを解除、開幕サイレスに間に合うように走ることにした。

 結局のところ「危険なので抜けます」宣言をするかどうかかなり迷ったが、最後まで付き合うことになってしまった。しかし今のような戦闘をするなら、アンティカでは勝ててもトンベリなどの別BCには負けるでしょう。私はディスプレイを前に何度もため息をついたのでした。

 プレイは楽しくやりたいのは言うまでもないですが、「マズイ」点を指摘しておきながらも、聞き入れてもらえなかったのがとても残念でした。仲間内がベースでしょうからきっと彼らは楽しかったと思うが、後衛陣はどうだったんでしょう?少なくとも私は毎戦冷や汗者だったし、ケアル連打で状態異常回復をこなし切れなかったわけですし、私だけMPをヤグドリで補給しながらで正直疲れました。本来ならヤグドリを使わなくても十分勝てるはずだったんですが・・・(涙)。

 ノリも確は気持ちの面で大事ですが、ちゃんとベストを尽くしたいものです。PTは前衛後衛ががそれぞれがちゃんと機能して初めて力を出せるものです。前衛だけが先走りして後衛の準備を疎かにさせるようならヒーリングを続けて見殺しということもありえます。

 みなさまご注意を(おい!)。
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